酸欠
【酸欠とは?】
酸欠とは酸素欠乏症の略。
酸素の濃度18%未満という環境におかれたとき、人体が生じる症状の総称です。
酸素濃度16%未満の空気を一呼吸でもすると、人体の反射反応により、呼吸が激しくなり、
さらにその場の空気(=酸素濃度の低い空気)を吸い込み、体内の酸素を空気中に吐き出すという
悪循環がおこります。
【症状】
酸素濃度16%: 呼吸脈拍増、頭痛悪心、はきけ、集中力の低下
酸素濃度12%: 筋力低下、めまい、はきけ、体温上昇
酸素濃度10%: 顔面蒼白、意識不明、嘔吐、チアノーゼ
酸素濃度 8%: 昏睡
酸素濃度 6%: けいれん、呼吸停止
【対処】
軽症の場合は新鮮な空気を吸うだけで回復します。
まず、速やかに窓を開けて、新鮮な空気を入れます。
外に出る、運び出すのもいいでしょう。
右を下にして体を寝かせます。
本人の衣服を緩めて、気道確保、体を暖かくしておきましょう。
※呼吸が弱まっていたり、全身の力が抜けてしまっているような場合は
適切な人工呼吸をしてください。
その間に救急車を呼ぶなどして医療機関へ。
☆同時に起こりやすいのは一酸化炭素中毒。
これはストーブなど暖房器具の不完全燃焼などが原因でおこります。
一酸化炭素中毒になると、血液中の酸素運搬がうまく機能しなくなります。
まず一酸化炭素の発生源を止めます。
基本的には酸素欠乏症と同じように対処してください。
なるべく動かないことと明かりや火の気をつけたりしないようにしましょう。
爆発の危険があります。
【予防】
こまめに換気をすることで、ほとんどの場合予防ができます。
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