■お茶の間deホットヨガ のススメ■
ヨガをするときの 主人公 はだれですか?
ヨガ教室やヨガスタジオでは自分以外に、周りに人がいます。
先生、先輩、スタッフ、見学者・・・
周りの人に見られたり、自分から見て周りの人がしっかりポーズとれていたり、
自分より深く屈伸できていると意識していないつもりでも、どうしても気になってしまいます。
その結果、ココロが乱れて瞑想状態などには到底たどりつけないし、今の自分にとって最も効果的な伸縮ポイントを超えて、無理に曲げたり伸ばしたりしまいます。
例えば昔スポーツをやっていてそれなりに成績を残した人などは、そういった心理に陥りがちです。
無意識に競ってしまうんですね。
また教室の先生は、「できる」生徒が新しいポーズをどんどん体得したいのを知っているので、出来ない生徒の「ちょっと待って、ゆっくりやって」という気持ちを汲みとりにくいようです。
次々にポーズを進めていってしまいます。
はじめてヨガ教室やヨガスタジオに通ったとき、必ずこういうシーンに出会います。
取り残されたような、相手にされていないような、なんともいえない疎外感(といったらちょっと大げさかもしれませんが)を味わうことでしょう。
でも仕方ないんです。ヨガを教えている先生も、周りの先輩方も、
そのひとにとって今は「自分が主人公」な時間なのですから。
自宅でやる分には好きなアーサナを好きなだけとっていられるので、ヨガ本来の目的でもある瞑想状態を手に入れやすいことはいうまでもありませんね。
誰に見られているわけでもないので、ヘンに無理することもないでしょう。
自分のペースでヨガをやるには教室に行くよりも、例えば「自宅」のようなパーソナルスペースで1人でやるほうがはるかに有効なんです。
ヨガをするときの 主人公 はだれですか?
これは物語ではありません。主人公はあなた自身なんです。
ホットヨガスタジオに通うメリットは、ある程度決まった時間にある程度決まった内容のヨガを行う、という行動の予定がたつことと、指導者が近くにいることでポーズの誤った箇所を教えてもらえる、安心感にあると思います。
でも先生1人に対して生徒30人という人数では、90分のレッスンでせいぜい1・2回見に来てくれる程度です。
90分のレッスンで、1人の先生が30人の生徒と均等に触れ合おうとしたら、
単純計算で生徒1人あたり3分。実際は3分もないでしょう。
先生も手を抜いているわけではないので仕方ないことなのです。
それが悪いというのではありませんが、実情としてお伝えしておきます。1回のレッスン料金と実際かかる経費を考えれば、どうしてもそうなってしまうのです。向こうは商売ですし。
ヨガは自分のペースで好きなときに好きなだけするのが最も効果が高いので自制というのも本来必要ないことです。
自分の邪念(怠け心など)と戦うこと、そして克つことがヨガ本来の目的です。
強制したり自分のペースを守らないということはその戦いから逃げていることになります。
これではポーズが取れるようになってもヨガの真髄にはたどり着けないでしょう。
そんな逃げの行程では、仮に素敵なプロポーションを手に入れられても、いずれ、もしかしたらスグにその姿は消えてしまうでしょう。
さながら魔法が解けるように。
ヨガをするときの 主人公 はだれですか?
これは物語ではありません。主人公はあなた自身です。
何事にも通じることではありますが
外面の美しさは比較的手に入れやすいものです。そして入手のしやすさに比例して、取り逃がしやすいのです。さらに失くした美しさを再び手に入れるのは1度目より2度目、3度目のほうが大変なのです。自分の失くしてしまったこと=心の弱さを受け入れるところからやり直さなければなりません。
逆に内面の美しさを手に入れることは非常に時間がかかり、とても大変なことです。
しかし一度手に入れてしまえば、それは一生ものの財産です。
そう簡単になくすことはないでしょう。
仮になくしたとしても次に手に入れるときは比較的短い時間と少ない手間ですむはずです。
ヨガをするときの 主人公 はだれですか?
これは物語ではありません。主人公はあなた自身です。